アンケートは回答しますか?しませんか?

 

 

 

まきますか?まきませんか?みたい。年代がばれる。

アンケート、私は回答する派。かつてアンケートをもらう側の仕事をしていた頃、些細なことでもあるのと無いのとでは大違いだったし、その一手間を使ってくれた意見は聞こうという声が多かったからだ。また、シリーズものの舞台でアンケートに書いた内容が次回反映されていたとき、嬉しかった。私が書いたアンケート用紙が読まれたかどうかは別にして、偶然だったとしても書いて良かったと心から思ったから、できるだけ書くようにしている。

 

「舞台化してほしい作品はありますか?」

せっせこ答えたアンケートの最後にそんな項目があった。うんうん唸って考えて考えて考えて、一晩寝かせてみても答えられなかった。

舞台化、なんでも舞台化。2.5次元が流行り。映画もドラマも原作・アニメがあるものばかり。

おお、これも舞台化するか、なんてものもあったりするし、へーこれが映画になるのかとCMを見ながら思うこともある。また舞台化かあ、なーんて言うこともあるけれど、それは流行りだから仕方ないと思う。だってもし私が制作側の人間だったら、流行には乗ろうとするもん。そしてフライヤーを見ながら、これ面白そうだなと公式サイトを検索する。

それらは全て受け身なのだ。アニメ化してほしい作品はあるが、舞台化してほしい作品は無い。テニスもバレーもバスケも野球もサッカーも、死神も悪魔も国も鉄道も舞台化しているのだから、おそらくやってやれないものは無いだろう。でもひとつも浮かばなかった。舞台化しますと言われて初めて興味を持って、原作が好きだから行こうかな、面白そうだから行こうかな、推しが出るから行こうかな、と思う。

漫画やゲームの二次元キャラが、アニメで動いて喋ってほしいとは思う。でも「舞台になってほしい」と思う作品は見つからない。舞台そのものは好きだが、どうしても舞台でやってほしい!という感情には至らない。舞台の好きなところはたくさんあって、例えば「そこにいること」とか、「舞台上にいるうちは例え端の端の端だろうがなにかしら演技をしなければいけないこと」だとか、いつかちゃんと考えて書けたらいいなと思っているけど、それらであってほしいものはまだ見つかっていない。

 

シリーズ化している2.5次元舞台が好きな友達が、

「原作が好きで舞台を見て、舞台としてこの作品も好きになって、好きな俳優もできたし、こんなに素敵な舞台にしてくれてありがとうと思っているけど、やっぱり嫌なところもあって、もっと、もっとどうにか上手くやってくれないとこれ以上見続けられない」

と話してくれた。我が家にDVDを持ち込み、これでもかというくらい布教しながら。(笑うところ)

やれば誰かしら来るだろう、この俳優を出しておけばとりあえず来るでしょ、って思われているんだろうなあと感じる作品も無いとは言えない。だから規模の大小こそあれ舞台化、2.5次元化はまだまだ続いていくとふんでいるけれど、もっと上手くやってくれないと、飽和状態のこのご時世では疲れたおたくが一人、また一人とぽろぽろこぼれ落ちていってしまう。

 

 

 

 

 

アンケートの話はどこ行った。二日酔いの頭で書くもんじゃないな。